増えている高齢者の一人暮らしの問題点とは

日本の高齢化はどんどん進んでおり、現在では4人に1人が65歳以上であるとされています。
老老介護や認認介護などの問題も起きていますが、同時に高齢者の一人暮らしも増えており、それに伴う問題も起きています。
65歳以上の1人暮らしの世帯は、高齢者世帯の半数近くにもなっています。
特に高齢女性の一人暮らしは高齢男性の一人暮らしの2倍を超えています。

男性より女性の方が長生きしますし、夫が亡くなって一人暮らしになった女性が、子供とは一緒に暮らさずに1人で暮らすということが多いようです。

では高齢者の一人暮らしには、どのような問題点があるのでしょうか。
それは孤立してしまう、という事です。

特に男性は近所付き合いが苦手だったりして、孤立しやすくなります。
しかも現役時代は一生懸命仕事に励んでいたので、近所に知り合いも出来ませんから、いざ高齢になり1人暮らしとなると、孤立してしまう傾向があります。

健康がすぐれない高齢者も孤立しやすくなります。
外出しないで家に閉じこもりがちになり、お弁当の宅配などを頼んだりするので、買い物にも行きませんから一層孤立してしまいます。

経済的に困窮している高齢者も孤立しやすくなります。
お金に余裕がないと人との付き合いもおっくうになり、家に閉じこもりがちになってしまいます。

大都市に住んでいる高齢者は孤立しやすくなると言われています。
それは大都市ではすぐそばに店があったりして、人を頼らずに暮らして行く事が出来てしまうからなのです。
田舎のように地域に密着した付き合いもありませんから、孤立してしまいます。

それに元々高齢者は、人に迷惑をかけたくないという気持ちがあります。
ですので、隣りの人に迷惑をかけたくないので、何とか自分で頑張ろうとしてしまう人も多いようです。

こういった孤立した高齢者は、人と会話することも少なくなり、毎日毎日、誰とも話していないという人も少なくありません。
人との交流がなくなると、殆ど家に閉じこもりがちになり、それがうつ病を発症する原因ともなってしまいます。

またそういう孤立した高齢者は、身近に相談する人もいないので、オレオレ詐欺に引っかかったりもしてしまいます。
そのため、少ない貯金を全額取られてしまったという人も少なくありません。

そして最悪は孤独死してしまい、そのまま何週間も発見されないという事にもなってしまいます。
近所の人が異臭に気づいて発見された、という事もたまに聞く話しでしょう。
そうならない為にも、地域との交流が大切だという事が分かります。

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